NDTの基礎:Allen Gress氏に聞く、非破壊検査の世界への第一歩
2025年8月12日
航空宇宙、石油・ガス、さらには宇宙開発計画に至る分野で35年以上のキャリアを持つAllen Gress氏は、好奇心、継続的な学習、そして明確な目的意識に根ざした非破壊検査のキャリアを築いてきました。Comet X-rayのテクニカルセールスマネージャーであるGress氏に、航空宇宙分野の非破壊検査におけるキャリアとスキルに関するパネルディスカッションの直後にお話を伺いました。率直な考察、実践的なアドバイス、そしてこの分野の未来への展望について語っていただきました。
Allenさん、非破壊検査の道に入ったばかりの人に1つだけアドバイスをするとしたら、何ですか?
学びをやめないことです。これまでのキャリアで一度だけ解雇されたとき、私は重要な質問をしました。「どうすればこのリストから外れることができますか?」そのとき得た答えであり、今でも私の信条としているのが、「学びをやめるな!」ということです。
保有する資格が多くなるほど、スキルの幅が広がり、自身の価値が高まります。これは、キャリアを始めたばかりのときでも、30年を経験したベテランでも同じです。
航空宇宙と石油・ガスの両方の業界で働いてこられましたね。非破壊検査の観点から、これら2つの業界にはどのような違いがありますか?
石油・ガス業界では、担当分野が狭くなりがちです。溶接検査員としてその世界だけに特化することになります。しかし、航空宇宙業界では、突然チタンやアルミニウムの鋳物を検査することになります。これは全く別物であり、まったく新しいレベルのトレーニングと理解が必要です。座学の時間が増え、OJT(実地訓練)も増え、多くの場合、OEM固有の試験もあります。単に別の分野から移ってきて、すぐに準備ができていると考えるわけにはいきません。実際、悪い習慣がついた人を直すよりも、未経験者を採用してゼロから育てる方が簡単な場合もあります。
非破壊検査の世界へ早い段階から入ることを強く推奨されていますね。例を挙げていただけますか?
ヒューストンには、大学進学以外の選択肢を探している高校生向けのキャリア・テクニカル・プログラム(職業技術プログラム)があり、非破壊検査のコースが用意されています。このプログラムの一環として、4年間を修了すると非破壊検査の準学士号を取得できるとともに、非破壊検査の資格取得に必要な座学の受講時間を満たすことができます。これにより、大きなアドバンテージが得られます。雇用主からも非常に好評で、学生たちは意欲的で知識もあり、すぐに現場で活躍できます。
高校の4年間を経て、非破壊検査の準学士号を取得して社会に出ます。これが大きな強みとなります。雇用主からも大変好評で、学生たちは意欲的で知識があり、すぐに即戦力となります。
私は「NDT Hero」のボランティアとしても活動しており、学生を招いて実際の機器を使ったハンズオン(実体験)の機会を提供し、非破壊検査のキャリアが持つ影響力や可能性を知ってもらっています。クラスで教えているときにはいつも、「非破壊検査は単なるツールの使い方ではなく、素材を知ることだ」と言っています。冶金学者のような知識が求められます。何を検査しているのか、どのように製造されたのか、どのような欠陥が生じうるのかを把握する必要があるのです。
資格は不可欠ですが、長期的なキャリア管理についてはどうお考えですか?
業界のサービス部門では、そうした記録を技術者と共有しないことがよくあります。しかし、私は新入社員にいつもこう伝えていました。「OJTの記録管理はあなた自身の責任だ」と。記録のコピーは渡しますが、それをどう扱うかは本人次第です。私自身、1995年当時のOJTの記録を今でも持っています。私が亡くなったら、子どもたちが捨ててしまうかもしれませんが。
突き詰めれば、ご自身のキャリアに対する責任はご自身にあります。この業界で長く活躍したいのであれば、あらゆるトレーニングの時間や検査手法など、すべてを記録に残してください。将来の雇用主から求められるのはまさにそれなのです。
将来についてお伺いします。非破壊検査において、AIと自動化はどのような役割を果たしますか?
AIの導入は確実に進んでいます。また、有資格の技術者不足という課題を補う役目も果たすでしょう。しかし、それでも誰かが装置を監査しなければなりません。そこに、レベルIII技術者が極めて重要な役割を果たす余地があると私は考えています。人間が画像を見る前にAIが欠陥を検出するようになると、技術者が怠慢になってしまうリスクがあります。しかし、AIと人間の結果を比較するなど適切に活用すれば、双方のメリットを最大限に引き出すことができます。今の若い世代は、AIを常に身近に持って育ってきています。それでも、彼らにはしっかりとした知識の基礎が必要であり、それを教えることが業界全体としての私たちの責任です。
私が生きている間ではないかもしれませんが、いつの日か、放射線検査がロボットによって行われ、部品が自動的に配置され、画像が撮影され、AIが一次判定を行う時代が来ると予想しています。それでもプロセスを監査するレベルIIIの存在は必要不可欠です。その役割がなくなることはなく、むしろ一層重要性を増すでしょう。
この分野への進路を考えている方へ、最後にアドバイスをお願いします。
出張を厭わないのであれば、このビジネスで自分の進む道を切り拓くことができます。自身の成長に投資してくれる雇用主を選びましょう。学ぶことに対して積極的になり、好奇心を持ち続けること。それが成長につながり、価値ある人材であり続ける秘訣です。
非破壊検査でキャリアを築きませんか?
Comet X-rayでは、常に知的好奇心を持ち、優れたスキルを備え、学ぶ意欲にあふれる人材を求めています。経験の浅い方から長年の実績をお持ちの方まで、活躍できる場がここにあります。
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